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自筆証書遺言の簡略化②

前回のお話の続きです。

遺言書作成は厳格な形式であることをお話ししました。
折角作成した遺言書が無効になってしまうと、遺言者の最後の望みも絶たれてしまいます。
死人に口なしとは良く言ったもので、文句の言いようがありません。

国もその点を解消しようとする動きを示し始めています。
早ければ本年度中、自筆証書遺言に関する形式が簡略化される可能性があります。
どのように改正されるかは、まだまだ未知数ですが、これから遺言書を作成しようとする方は注目に値しますね。

きっかけの一つとも考えられます最高裁判決が昨年11月に出されました。
赤のボールペンで書面の左上から右下に線が書かれた遺言書を無効とした判決で
「斜線を引く行為は、効力を失わせる意思の表れだ」と、遺言者の思いを重んじる判断を示したと言えます。

法制審議会の部会では簡略化を求める声が上がる一方、
「偽造や作成者の意思に反した内容の改ざんを防ぐには、見直しは限定的にしたほうがいい」との意見も出ています。

ちなみに、最高裁の司法統計によりますと、
自筆遺言の内容を家庭裁判所で確認する「検認」手続きの申立件数は、
2005年は約12,300件でしたが、2014年は約一16800件に増加しています。

このお話のきっかけとなりました、校長先生の遺言書はもちろん「検認」を受けました。
そのお話は、後日に譲るとしまして、、
単に簡略化を進めるとしても、そのことに起因する問題点も同時に発生することを考えなければなりません。

ここまでのお話で気づかれた方もみえるかもしれませんが、
遺言書を封筒に入れて「封緘する」必要は、無いということも意外といえば意外ですね。(続く)

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